基本情報技術者試験で挫折した時の話

こんにちは、あおろぼです。

みてくださりありがとうございます。

 

もうすぐ4月ですね。4月というと思い出すのが学生時代の資格勉強です。

というわけで今日は、私が学生時代に基本情報を取得したときの話をしようと思います。

私が何か一つの事をやりきったのはこれくらいで、基本情報のレベルなので何も誇れる知識でもありません。

勉強を超やった!くらいの話です笑

 

勉強を始めるまでの私

高校生の時は絵を描くことが好きで、あとは犬が好きだな~くらいにしか考えていなかった、脳みそお花畑の学生生活を送っていました。

しかし、当時流行っていたFlashフリーゲームで遊ぶようになり、それを作っている人が存在することを知った私は、コンピュータで何かを作るということに魅力を感じITの専門学校へ入学しました。

高校時代は好きなことばかりしてほとんど何も考えていなかったため、勉強していた記憶がありません笑。そのため数学はかなり怪しい状態で、そんな状態でITの道に進めるのか不安でもありました。

PCで自信があるといったら、タッチタイピングの速さくらいだったと思います。Excelの関数さえも理解していませんでした。

 

先生との出会い

何とかなるさと、お花畑のまま専門学校へ入学した私。この時担任になった先生が、私の勉強に対する姿勢に大きく影響していきます。

学校に入学し、最初のホームルームに先生が話した言葉がとても印象的でした。

私の事は嫌いでもいい。でも、あなたたちに技術を身に着けてもらうために私たち先生は存在しています。使い倒して、ここで学べて良かったと思える学校生活を送ってください。

単純な私はこれを聞いたことによって、今まで小中高の学生生活で感じていた”やらされている勉強”だったものから、”自分の身にするための勉強”へ脳みそがシフトチェンジしていきました。

 

資格勉強へ

この学校では、一年目の秋に基本情報を取得するカリキュラムが組まれていました。

夏休み前まで基礎知識を勉強し、夏休み明けから資格勉強の授業がプラスされます。これがもうひたすらに辛かったです。今までの学生生活で必死に勉強をしたことのなかった私は、知識の詰め込みと基本情報の問題を解くことへの苦手意識が強かったのです。

 

基本情報は午前と午後に分かれています。午前は知識を問う選択問題、午後は実践的な問題。

午前の辛いところは知識の定着と計算問題を解くことでした。それが午前問題のすべてなのに、それが苦手なのでものすごく苦労しました。

できる気がしない。まさにそんな感じです。

もともと単語や事柄をはっきりと覚えておくのが苦手だった私は、何度も選択問題を繰り返すしかありませんでした。 そして計算。割り算や小数点が出てくるだけで混乱していました。何とか過去問を解くことで解き方のパターンを覚えることでしのいでいましたが、本質的には理解していなかったと思います。

午後の問題は、じーーーーっくり考えれば正解を導き出せるのですが、それにはとても時間がかかり、とても制限時間内には解けていませんでした。最初の一問目に一時間くらいかかっていました。

 

試験へ

そして秋。とうとう試験へ。

やることはやった気がする。授業で出た問題は何とか解いて復習もした。なるよーになれー!!という勢いで受けました。

 

受けた感触は、もしかしたら半分くらいは解けたかもしれない程度のものでした。

案の定、不合格。午後の正解率は40%程度だったと思います。

この時、一緒に勉強していた友達はみんな合格で、私よりも一歩進んでいるという気持ちがとても焦りになりました。

みんな難しい難しいといいながら、それなりにできていたわけです。

この秋の試験を受けた時点での私の脳みそは、知識にもやがかかっているような状態でした。

分かったような気で何となく進んでいたのです。説明もできないし、自信をもって分かるといえる状態とは決して言えませんでした。人と自分の頭の出来の違いをはっきり感じ、どうしていいかわからない状態でした。

 

再勉強

このまま卒業まで資格も取れなかったら…本質的に理解できないままだったら…

そんな不安があるものの、何がわからないのかわからないくらいにわからなかった私は、とにかくわかんない!と先生に投げました笑 

試験が終わり、勉強の流れにも少しずつ基礎と応用が混じり出し、授業自体は面白くなってきていました。そして次の春の再受験に向けて勉強のやり直しも始まっていました。

幸いギリギリ午前は合格に届いていたので、春受けるのは午後の問題だけで良かった私は、とにかく考え方(脳みその動かし方)を先生に教わっていました。

土日も学校へ行き、他の業務をしている先生を呼び出し、自習ルームで分からない問題をひたすらわかるまで説明してもらう。

この時、分からな過ぎて先生が席を立った時に一人教室で泣いたことも笑

この経験から、資格の勉強をするなら数学は人よりできる必要はないけど、算数はできてないとつらいと言うことを学びました。小数点を分数に直したり、その逆をしたりくらいはできないとつらいです。むしろそれができるなら文系だからとか不安に思う必要はないといえます。あとは計算をするという行為に慣れ親しんでおかないと、確率を求めよとか言われても、なんで?となります。

あとはイメージ力が必要だと思いました。プログラムの流れをイメージできないと、データの状態などが理解できなかったです。

 

先生は入学当初に言っていたように一週間休みなく時には数時間質問攻めにする私を嫌がることなく、どうしたら理解できるようになるかと一生懸命教えてくれました。

計算式を見せられてもピンとこないのを見て平面図に落とし込んでくれたり、プログラムの流れを一行一行丁寧にフローチャートにして説明してくれたり。

おかげで冬休みに入る頃、正解率はだいぶ上がっていたと思います。考え方が分かってきて、問題解決をするには何を考えたらいいのかが身についてきていました。

 

勉強の自立

冬休みの初日。先生に宣言と最後のお願い。

冬休み中に、過去問の正解率を100%にします!なので手に入れられる過去問をすべてください!

 先生はマジか…という感じの反応でした。なにせ毎年春秋あるものを過去までさかのぼってすべて用意しないといけないわけですから…

というわけで、先生が過去問を用意するため職員室にこもっている間、次の資格試験の勉強をする友達とムーンウォークをして遊んで待っていました。暢気なものです。

現れた先生はほんとにやるの?という顔をしていました。手には過去10年分の過去問のコピーがどっさり。辞書くらいの分厚さ。

自分で言っておいてかなり引きました。毎日どれくらい解かないといけないのか瞬時に考え始めましたが、途中で挫けそうになったので考えないことにしました。

 

そして冬休みの間、ひたすら問題を解きまくりました。

後になって、誰よりも学校に来ている生徒だったと先生に言われました。何せ学校が開いていない日以外毎日通っていたので、夏休みも冬休みも春休みもあったか覚えてないくらいでしたからね。

 

二回目の受験とその後

春の試験の時が来ました。

それまでの間、死に物狂いで勉強したというよりも、死に物狂いで過去問を解きまくっていたという感覚だったと思います。

用意してもらっていた過去問は2年分くらい残りましたが、正解率はほぼ100%に近くなり、時間さえかければ基本的に全部わかるし説明も自分でできる状態まで出来上がっていました。

 

そして結果、ケアレスミスを一問したものの、余裕をもって解くことができ無事合格できました。

正解率は97%だったと思います。

 

社会人になると、資格というものは入社時の評価や自分の自信になるだけで、基本的にはやる気のある人と資格だけを持ってる人で比べるとやる気のある人のほうが仕事できますし、資格を持っていることは何の自慢にもなりません。資格手当で少しは得をするかもしれませんが…

ですが、この時頑張った、やりきった経験が自分の自信につながったことは確実です。

 

多分みんなはもっと器用に勉強をこなすと思います。私の脳みそがボヤボヤしすぎだったんです…でもこんな私でも二回目の受験で受かりました。ずっと付き合って下さった先生方に感謝です。

 

来月、基本情報の試験がありますね。今回受ける人がいたら、是非過去問をやりまくりましょう。自分は先生かなと思えるくらい説明できるレベルになったら確実に受かります。最後の追い込み応援しています。