幽霊を見た話

こんにちは、あおろぼです。

みてくださりありがとうございます。

 

皆さんは、幽霊を信じますか?

死んだら魂ごと消滅するのでしょうか?

人の心は脳の信号でしかないと思いますか?

私は幽霊はいると思います。

 

長年半信半疑で生きてきました。

見たことがあるとか、霊感があって確信してるという人はまわりにいなかったです。ですが、なんとなくまわりには霊はいると思ってる人が多く、私もなんとなく見えないけどいるのかなと思っていました。

電気信号で納得して自分の心の状態を無視できるとは到底思えなかったし、見えるものが全てではないし、ないという根拠もないし...

まあこんな感じでした。

 

いるとすれば見える人には見えるんだろうけど、そういう人とこれから出会うとも思えないし、きっと幽霊をはっきり認識することなんて私の人生では起きないのだろうと思っていました。

 

成人し、働きだして数年のことです。

ある古いビルの事務所にお世話になっていました。

そのビルは5階建てで、小さなエレベーターと階段がありました。

朝誰も出勤していないと廊下も階段も電気が消されており、エレベーターで事務所まで上がっても廊下が暗いため、一番に出勤した人が廊下の電気をつけるのが決まりでした。

そのビルは不便なことに、電気のスイッチの場所が、1階~3階までの一括スイッチが2階、4階と5階の一括スイッチが5階にありました。

事務所は3階にあったため、エレベーターで一度3階に上がって、暗い階段を2階まで降りてスイッチを押すか、1階から階段で上がって途中スイッチを押して3階まで上がるかしなくてはなりません。

窓も小さく、朝と言えどそんなに明るくはない階段です。

しかし私はよく一番に出勤していたため、電気をつけに行くのが当たり前みたいになっていました。

その事務所がある日、4階に引っ越ししました。

引っ越し当初は何も思わなかったのですが、ある日また一番に出勤した時のことです。

そうか、4階だからスイッチが5階になったんだ...そう思い、暗い中階段を上がると、使われていない部屋の入り口が見えました。

ドアも開いていて備品がまだ置かれており、整理してる最中のようでした。

スイッチを押すと、数秒遅れて電気がつくため、それを待って降りようと考えていました。

カチカチという微かな音とともに廊下を照らし始めた時、廊下の奥からグワッと黒い影のようなものが押し寄せてきた感覚がありました。

ほんの一瞬のことでしたが、瞬時に危ないと感じ、階段をかけ降りました。

人間で例えると、強盗か殺人犯が顔を見られて追いかけてきたような感覚です。

電気はつきましたが、階段を下りる最中、背後に黒い影が迫っているのがずっと見えていました。

4階まで下りきったところでその影はパッと無くなり、直後に他の人が出勤してきたためとてもホッとしたのを覚えています。

 

実はそこで働き始めた当初から事務所には御札を何枚も貼っていたので、こういうことか...と納得しつつ、結局御札を貼った上司に真相は聞けずじまいのままその職場は辞めてしまいました。

 

その後同じように霊を見たりする体験はありませんが、この時の体験により、それからは、見えないだけだな、見えなくていいこともあるんだなと納得しました。